最近、何かの記事を読んで目に止まったのが「Orbit Card」というカード型の忘れ物防止タグ(スマートタグ)です。
なんでいきなりスマートタグかと言いますと、最近はAndarやBellroyなどカードのみを持ち歩くことがほとんどで、そのいずれも財布に比べ薄型なので落としやすい気がする…という不安感から来ています。
幸いにも、これまで財布を落としたことはありませんが、薄型で小さいし存在感もあまりないとなると、落としたことすら気づかないかもと考えてしまいました。
できれば薄くて、カード型がいいなと探していたところ、たまたま「Orbit Card(Find Orbit)」にたどり着いたというわけです。
そんなわけで今回は、カード型の置き忘れ防止タグ(スマートタグ)の「Orbit Card(Find Orbit)」をレビューしようと思います。
「Orbit Card(FIND ORBIT)」とは
「Orbit Card」は、オーストラリアに本社を置くトラッカーメーカーのGlobal Shopping Networkが開発したもので、スマートタグの「FINDORBIT」というシリーズのうち、カード型スマートタグのことを指します。
日本国内では、販売代理店のepiceがMakuakeを通じて出資を募って無事に達成し、その後にAmazon等でも販売が開始されたので、私はAmazonにて購入しています。
ということで、まずは基本的な情報や特長について紹介していきます。
「Orbit Card」の基本情報
まずは基本的な情報から。
- カラー: ブラック・グレーホワイト・ピンク・レッド・パープル・ブルー・グリーン(全7色)
- 幅: 85mm
- 厚さ: 1.28mm
- 高さ: 54mm
- 重量: 10g
- 通信範囲: 30m
- 防水レベル: IPX6
- 音量: 80dB
- 互換性: Bluetooth 4.0以上、iPhone 4以降、Android 4.4以上
内容物は後ほど紹介しますが、本体と充電器のセットとなっています。
「Orbit Card」の特長と機能
「OrbitCard」は、専用アプリの「Find ORBIT」とBluetoothでペアリングすることで、スマホと「Orbit Catd」の通信が切れたとき、両方にアラームと位置情報を知らせたり、スマホからカードを、カードからスマホをアラームで呼び出すことができます。
- 「Orbit Card」を見つける
- スマホを見つける
- 落とした場所を記録
- 登録したWi-fi下では通知オフ設定あり(誤作動軽減)
- カメラのシャッターリモコンとして使える
- 充電可能で繰り返し利用可能
- 1回の充電で最大3ヶ月
- 置き忘れアラームあり
- 防水仕様(IPX6)
- 80db大音量アラーム
- ユーザー同士で協力して探す機能
- Alexaに対応
- クレジットカードサイズで厚み1.28mm
ざっくりと特長を挙げるとこんな感じです。
忘れ物防止タグ(スマートタグ)には、いくつかの形や種類がありますが、この「Orbit Card」はクレジットカードサイズのタグなので、財布やカードケースに入れておきやすいという特長があります。
あと充電可能なので繰り返し使えるというのは大きいですし、1回の充電で最大3ヶ月使えるというのもメリットだと思います。
個人的には、このサイズと充電可能というところが選択のポイントでした。
ということで、さっそく実物を開封してみます。
「Orbit Card」の開封
Makuakeのショップ経由で頼むと発送まで2〜3日必要なようですが、Amazonで買えばAmazon倉庫から発送となるので早いです。
こんな感じでパッケージに入っています。
ひと目でカードサイズですとわかるようなデザイン。
続いて裏面。
こちらからはカードの裏面下部が見えます。右側の写真は特長書きをアップしたもの。
次に内容物ですが、至ってシンプル。
本体以外には、この充電器のみが入っています。
取説などもなく、先程パッケージの裏面にも書いてるアプリをインストールすることで、取説を兼ねています。
「Orbit Card」の外観チェック
では「Orbit Card」本体をチェックしていきましょう。
カード表面は、このようになっています。
指紋マークのところには、プチっと押せる物理ボタンが内蔵されていますので、ここを押すことで電源オンオフやペアリング設定、アラーム呼び出しなどができます。
こちらが裏面。
左下には、充電の際に接続するための小さな丸2つがあります。
技適マークがあったりしますが、デザインとしてはシンプルだと思います。
充電方法について
最初、公式サイトの画像を見ただけではどういう仕組だったのかわかりませんでしたが、ようはクリップ式で挟み込み感じにして充電します。
充電器は、クリップというか洗濯バサミのようにバネでパカっと開くことができます。
そうすると2つのピンがありますので、それをカード側の穴に合わせて閉じるだけなんです。
こんな感じで充電します。
カードの右上に小さいLEDが埋め込まれているため、充電中なのか充電完了したのかはぱっと見てわかるようになっています。
充電中は点滅していますが、完了すると連続点灯に変わりましたので、見分けることは簡単だと思います。
本当はワイヤレス充電(Qi対応)の別メーカーのものと悩んだんですが、結局家で思いついたときにしか充電しないのであれば、有線でも別に良い気がします。少なくとも1ヶ月以上は持ってくれるはずですし。
サイズの比較
「Orbit Card」のウリは、何といってもクレジットカードサイズで厚みが1.28mmという薄型タイプであること。
ただ実際のクレジットカードなどと比べると、1.5倍くらい厚みがありますので、どんな感じかを多くの人が持っているであろうアイツと比較してみます。
横幅と縦幅は当然ながら同じです。
ただ目視で厚みを見ると、差があることがわかるくらいに違いました。
確かに「Orbit Card」は薄型だと思いますが、それでもSuicaより厚みがあります。
実際にカードケースに入れてみると結構幅を取る感じでしたので、やはり通常カードの2枚分くらいはあると考える方が良いかもしれません。
あと体感的に重さも結構あるように思います。
と思って、実際に重さを測ってみたらSuicaの倍の重さでした。
厚みは1.5枚くらいなので許容範囲ですが、重さは2枚分ということになると、私のようにカード類をできる限り減らして持ち歩きたいタイプの人からすると、ちょっと嬉しくないところだと思います。
とは言っても、落としたときのリスクや機能面を考えれば、これくらいの重さになってしまうのは仕方ないことだと思いますので、このあたりは使う側の感じ方次第というところですね。
ということで、外観についてはこんな感じです。
使い方などは至ってシンプルですし、これから紹介するアプリ内でも指示があるため、いざ使うにしても困ることはないと思います。
「FIND ORBIT」アプリについて
「Orbit Card」を利用するためには、当然ながら専用のアプリ「FINDORBIT」をスマホにインストールする必要があります。
今回はざっくりとアプリの紹介だけですので、やり方などは公式を御覧ください。
このアプリは、iOS(iPhone)とAndroidの両方が用意されていますので、お手持ちのスマートフォンに合わせたアプリをインストールするだけです。
私はAndroidスマホを使っているので、Google Playストアからインストールしています。
インストールして起動すると、まずはサインアップ/ログイン画面が登場します。
ここではFacebookでも新しいメールアドレスでもOKですので、指示に従ってログインすればOKです。
ログインが完了すると、位置情報取得等の通知が来るため許可すれば、現在地が表示された「FINDORBIT」のホーム画面に移動します。
初めての場合、当然ながらスマートタグの登録はされていませんので、画面の指示に従って進めます。
こんな感じで、使用するOrbitのトラッカーを選択肢、指示通りにしていけば、無事ペアリングが完了します。
接続できていれば、アプリのホーム画面下部にある”ORBITを検索”をタップすれば、今回であれば「Orbit Card」から通知音が流れます。
反対に、カードの指紋マーク部のボタンを押せば、スマホの音を鳴らすことができますので、相互に使うことが可能です。
ただ試してみた感じ、「Orbit Card」からスマホを鳴らす場合には、当然ながらアプリが起動していないとだめなようでしたので、バックグラウンド通信を許可する必要があることにご注意ください。
もちろん初期設定のときに、その旨の説明と通信許可するかどうか尋ねられますのでご安心ください。
大体アプリについてはこんな感じでしょうか。
「Orbit Card(FIND ORBIT)」を試してみた感想
ということで、届いてまだ1日なので特にこれといった事件もないわけですが、あれこれ触った感じ、あればいざというとき便利だろうと思います。
アラームの音もそれなりに大きく、野外で騒がしいところだとちょっと心配ですが、屋内や静かな場所であれば十分気づけるほどの音量だと思います。
そして何より、クレジットカードサイズで、比較的薄型であるというのがポイントだと思います。
以前、同じようなトラッカーのTile(タイル)を使っていたんですが、やっぱり財布に入れるとなるとちょっと不便で、電池式なうえに電池交換できないタイプだったので、使い切りになるとコスト的にちょっと痛いんですよね。
その点、「Orbit Card」ならかさ張らず、充電して繰り返し使えるというのは魅力的だと思います。
ただそれでも、もう少し軽く、薄くできれば良かったんだけど…という印象もあります。
先程も書いたとおり、薄いことは薄いですが、結局は1枚分の厚みと重みではないため、サイフやカードケースによっては無理をさせることもあるかもしれません。
この重さや厚みが気になるときには、手持ちのテキトウなカードを2枚重ねてカードポケットに入れてみるとなど、感覚を確かめてみてから購入する方が安心だと思います。
そんなわけで、落とさないことが大事ですが、もし落としたら…と心配になるくらいなら、ぜひ「Orbit Card」、スマートタグの導入を検討してみても良いんじゃないでしょうか。