おそらくモレスキンで万年筆を使おうと考えている方、使っている方はこの話題をご存知のはず。
そう、最近のヤツは万年筆やフローの良い水性ボールペンを使うとすぐ裏抜けしてしまうということ。
以前は個体差でカバーできていたことも多く、罫線の薄いやつとか無地なら大丈夫とか、色々とアタリを引くことができたんですけど、いまはどうやらほぼ抜けるっぽいんですよね。
今回、私が購入した無地のモレスキンも例に漏れず抜けました。
そこで悔しいので、諸先輩方が試してた結果から導き出された、モレスキンでも裏抜けしにくい万年筆インクであるセーラーの「青墨」を購入したので試してみることにしました。
この「青墨」ですが、ご存知の方も多いかと思いますが”顔料系”のブルーブラックインクなんですよね。顔料系インクというのは耐水・耐光性に優れ、滲まず裏抜けがしにくいというのが売りです
以前はある程度放置してしまうと、インクが固まってしまい万年筆を壊すかもしれないという危険性がありましたが、セーラーは”ナノインク”という顔料インク成分を超微粒子にすることで、その危険性を出来る限り下げ、メンテナンス性を向上させたものを開発しました。
それが今回紹介する「青墨」というわけです。ってなわけでさっそく。
セーラー「青墨」
まずは箱外観を載せておきます。
上からと横から。
箱の横には、”ナノインク”と”インクリザーバー”の説明。
このリザーバーって便利ですよね。
が、最近はこのリザーバー付モデルとないモデルの2種類が発売されたようで、
付きモデルは+500円くらいなんですよね…。
では、中身はこんな感じです。
この蓋がリザーバーなんですね。
裏抜け試します。
まずは表面です。
いずれもパイロットの万年筆デシモ(F)で書いています。
上部がウォーターマンのブルーブラックで書いています。
下部がセーラーの青墨です。
ウォーターマンがややグリーンがかっているように感じます。青墨の方が青っぽいですね。
感覚で言うとパイロットの色雫「月夜」とウォーターマンのブルーブラックが近い気がするので、それらよりも青寄りという感じです。
書いた感じでは、青墨の方が確かに滲みにくかったんですよね。
なので期待していました。
が。
おうふ。
見事に全部裏抜けしてますね(汗)
きっとインクの影響なんだと言い聞かせて、先日購入している「Amazonベーシックのモレスキンモドキ」に試しに書いてみました。
使っているインクは書いてみたとおりです。
いずれも滲みも少なく安定した感じです。
では裏を。
ちょっと浮きの関係であれですけど、モレスキンに比べて全然問題がないのはお分かり頂けたかと思います。
ちなみに「青墨」は快適です。乾きも早く滲みも少ないし。
このインク自体はアタリだと思っています。
まとめ
さて、これまでツラツラ書いてきましたが、正直なところモレスキンが想像以上に裏抜けするってのがとても残念でなりません。
もちろん万年筆でなければさほど問題はないですから、ボールペンで日常的に使用することに対して文句も何もないんですけれど、やっぱり万年筆が好きでモレスキンも好きな人間としては本当残念です。
じゃあ他に乗り換えるかと言われても、なかなかそうも行かないんですよねえ。どうしたもんか。
ただ個体差、というところが大きいのも事実ですので、次に買うモレスキンが抜けるとは限らないのが何とも。
で、タイトルに戻りますが…
結局のところ「青墨」であってもモレスキンは裏抜けしてしまうということがわかりました。
しかし、他のノートで書いてみると乾きも早いし滲みも少なく、書き心地はとても良いんですよね。
色味もそんなに変な感じではないですし。ブルーブラックですがどちらかと言うと青みが強いので、青っぽいのが嫌いな方は合わないかも。
しかし裏抜けしにくいというのは間違いないので、「青墨」あるいは同じナノインクの「極黒」は選択肢として一考の価値があると思います。
グタってしまいましたがこんな感じで。
インクはすごく良いんですよ!